誰が何を知っているかを把握可能にする

誰が何を知っているかを把握可能にする

Clock Icon2024.03.04
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
組織内における情報共有は重要であるものの、すべての人が同じ知識を持つことは困難です。
一方で、誰が何を知っているかさえわかれば、その人に確認することができます。
この記事では、誰が何を知っているかに関する概念であるトランザクティブメモリーを紹介します。

トランザクティブメモリーとは?

トランザクティブメモリー(Transactive Memory)とは、誰が何を知っているかを認識することです。
これは何を知っているかを考えるノウハウ(Know how)との対比で、ノウフー(Know who)とも呼ばれるものです。

トランザクティブメモリーの重要性

トランザクティブメモリーが活用される組織はより高いパフォーマンスを出せるとされています。
任意の領域に詳しい人の知識が必要な場面で活用されやすく、結果としてより難しい課題を解決できると考えれば納得です。
また、直接的な成果が必要になる場面だけではなく、社員の成長の側面から見ても優れた能力を持つ人の影響が広がりやすい環境のほうが、よい影響があることも予想できます。

トランザクティブメモリーを強化するための施策例

トランザクティブメモリーを強化するための施策としては以下のようなものがあります。
  • チームの同僚との交流機会を意図的に作る
    • 雑談をする
    • ペアワークをする
    • モブワークをする
  • チーム外の同僚との交流機会を意図的に作る
    • タスクフォースなど部門横断の取り組みに参加する
    • 社内の領域別勉強会などへ参加する
    • 社内の趣味コミュニティへ参加する
    • すでにつながりのある同僚からおすすめの同僚を紹介してもらう
  • 交流のきっかけを作る
    •  自己開示をする
      • 得意領域や関心領域やについて情報発信をする
      • 自分自身について情報発信をする
    • 同僚の発信を見る
全体として、主業務の遂行以外に時間を作って対応するようなものが多いため、「交流のための余力を作っておく」というのが前提になるでしょう。
対面で活発にやりとりするほうがトランザクティブメモリーが高くなりやすいのが一般的ですが、世の中はリモートワークやリモートとオフラインのハイブリッドの環境も増えています。
リモートワーク環境においてトランザクティブメモリーを活用するためには、オフライン環境以上に上記のような取り組みを意識的に行っていく必要があります。

クラスメソッドの取り組み

クラスメソッドにおいてトランザクティブメモリーの強化につながりそうな取り組みを紹介します。

誰とでも雑談

クラスメソッドでは入社後の交流促進のために「誰とでも雑談」という取り組みがあります。
名前の通り、新規に入社した人が既存社員の誰とでも雑談できるというものです。
経営陣と雑談してもよいですし、所属部門の人と雑談してもよいです。私自身、組織開発の部門の室長をしていることもあり、新入社員の方に雑談を申し込まれることも度々あります。
なお、「誰とでも雑談」は新入社員向けの取り組みですが、実際は既存社員同士でも空いている時間で雑談を申し込めば快く受け入れてもらえる環境です。

多様なコミュニティ

趣味コミュニティ & 部活動

クラスメソッドには数え切れないほどの趣味コミュニティが存在します。
大抵の場合、Slackに「misc-趣味名」のチャネルが存在し、そこでやりとりがされています。
また、趣味の内容によっては、オフラインやオンラインで一緒に楽しむこともあります。
例えば
  • サウナ - 一緒にサウナにいくことがある
  • スプラトゥーン - 一緒にプレイしたり、社内大会を開くことがある
などのような例です。運動系のコミュニティは部活動と紐づいていることもあります。

属性別コミュニティ

クラスメソッドには趣味以外に属性別のコミュニティが存在します。
  • 入社年度 - 任意の年度に入社した人
  • 年代 - 任意の年代の人
  • 地域 - 所属オフィス別
  • 子育て - 子育てしてる方

専門領域別コミュニティ & 勉強会

クラスメソッドには専門領域別のコミュニティや勉強会が存在します。
Slackチャネルのみが存在することもあれば、勉強会と併存している場合もあります。
例えば
  • フロントエンド
  • iOS
  • スクラム
などの領域があります。
その他にも固定された領域ではない勉強会を通して、普段一緒の業務をしているわけではない社員同士の交流が発生することもあります。
例えば
などです。

技術相談

クラスメソッドでは部門内外を問わず、気軽に専門領域に関わる相談ができます。
部門をまたぐ場合、多くの場合はSlackのチャネルで相談をすることになります。

情報発信

クラスメソッドには情報発信文化が根底にあります。
この発信のおかげで、社内で任意の領域に強い人の情報が自然と可視化されます。

合宿

クラスメソッドでは合宿で色濃いコミュニケーションを取る機会があります。

カフェスペース

日比谷のオフィスにはカフェスペースがあり、そこで交流をすることができます。
カフェスペースについてはこちらを参照ください。

まとめ

誰が何を知っているかに関する概念であるトランザクティブメモリーについてまとめました。
改めて整理してみると、クラスメソッドには多様な社員とつながる様々な交流機会が存在することを再確認できました。

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